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2008年8月12日 (火)

夢。

こんな夢を見た。

、、、、

草原のようなところをただ一人で歩いている。辺りは靄がかかったように霞み、距離感があまりつかめない。そこは途方もなく広いようでもあり、近所の路地裏のように狭いようでもある。薄暗い日差し、むせ返るような草の匂い、そしてただひたすらに蒸し暑い。遠くからは、かすかに蝉の声が聞こえる。

プ~~ン。

周囲の草原のどこからともなく蚊が一匹飛んできて、半ズボンから伸びた僕の右太ももにピタリと止まる。「半ズボン?」そんな疑問を抱きながら、とりあえず右手でそいつを叩き潰す。手の平で潰れた蚊の腹から垂れる僕の血。これも出血というのかな?

プ~~ン。

またどこからともなく蚊が飛んできて止まり、叩き殺す。なんて無力な生き物なのだろう。手を汚す中途半端な量の血。蚊の血、僕の血。

プ~~ン。

そしてまた蚊はやって来て、止まり、殺す。プ~~ン。また、止まり、殺す。ただひたすらに繰り返される不毛な作業。いつまでこんなことが続くのだろう?こんなことに何の意味があるのだろう?もう止めてしまえばいいのじゃなかろうか?そんなことを考えながらも、機械のように黙々と手を動かし、飛んでくる蚊を叩き潰す。この哀れな生き物を殺し続ける。何も考えず、何も感じず。そう、降りかかる火の粉はとっとと払う、それだけのことなのだ。

額に噴き出す汗。それにしてもここ、すごく暑い。

ふと我に返ると、僕の周囲には無数の蚊が飛び周り、僕はその群れの中にいた。ひっきりなしに聞こえる羽音、僕の太ももにはもう十匹以上も止まっている。慌てて太ももを叩く。パシン。潰れた蚊、飛んで逃げる蚊。そして再び止まる蚊。

パシン。プ~~ン。

パシン。プ~~ン。

必死で繰り返す内、たちまち僕の手の平は真っ赤になり、それでも奴らは後から後からと、無数にやって来るのだ。どこまで行っても終わりはないし、どこにも変化はない。絶望的な反復作業。

こんなことなら半ズボンなんて履いてこなければよかった。僕が後悔に包まれるその間にも、真黒に蚊の群れが止まり、僕の太ももはブツブツと膨れ上がる。もうそれが本当に僕の太ももなのかもよく分らなくなってきた。噴き出す汗。それでもただただ反射的に動き続ける僕の手。なんて無力で哀れな生き物なのだ。

そう、こんな僕に言えることは、ただ一つだけだ。
 

太もも、めちゃめちゃかゆい。
 

、、、そんな夢を見た。

 

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